又日庵(渡辺規綱)数印 黒茶碗 鵬雲斎宗匠「佳日」
2024年3月23日(土)
又日庵(渡辺規綱・わたなべのりつな)作 黒茶碗を入手しました。
渡辺規綱(又日庵)は寛政4年(1792年)、三河国奥殿藩(大給・おぎゅう藩)4代藩主・松平乗友(まつだいら のりとも)の次男として江戸で誕生した。享和2年(1802年)、叔父で三河寺部領主である渡辺綱光(わたなべつなみつ)の養子となり名古屋に移る。
文化元年(1804年)、養父の隠居により家督を相続の後、文政2年(1819年)、家督を嫡男の寧綱(やすつな)に譲って隠居すると又日庵と号し、茶道等、風流に生きた。
老後の楽しみとして茶事に明け暮れ、余技として手造りされた楽焼に類する陶器類が、現在「宗(草)玄焼」と称し伝わってる。
18歳はなれた実弟の裏千家11代玄々斎精中宗室は、規綱(又日庵)の仲介で尾張藩に出仕し、12代藩主・徳川斉荘(とくがわ なりたか)の師となった。
大 中 小の「宗(草)玄」印が五ケ押された大変珍しいお茶碗です。
斉荘は歴代の藩主の中でも特に茶道に熱心で、規綱(又日庵)や玄々斎の影響もあり、それまで有楽流であった尾張家の茶道を裏千家に改めた。
色艶は侘びていて、樂宗入を思わせます。手取りはやや重い。
鵬雲斎宗匠のお箱書。御銘「佳日」
径12,1センチ 高7,3センチ
価格は60万円です。(内税)
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